「デザインの面白さは、仕事のプロセスを他者と共有できること。」
ご講議を下さった原研哉さんが、そう言葉にしていたのを記憶しています。
確かに他の講師の方々の講議内容でも、仕事上、多くの人々と接点がある事を知りました。 サントリーの前田さんの講議は洗練されたデザインの話にとどまらず、商品完成までに関わる開発技術者や消費者の存在にまで話が及びました。 そして中治さんのCM制作秘話でも、出演者やスタッフの存在があってこそ仕事が成り立っている、そんな雰囲気を感じとる事ができました。

改めて考えると、今回のセミナーに参加させて頂いた事が「人との関わり・他者とのプロセスの共有」そのものだったように思います。
グループで進めた演習は、指定時間内に仕上げる事が非常に困難な内容でしたが、その状況下で最善の努力を尽くしました。結果 は100%満足できる形にはなりませんでしたが、最後に皆と笑顔を交わせるレベルまでは落とし込こむ事ができました。
おそらく、グループメンバーとの密度濃いプロセス(意見交換や作業)の共有があったからだと思います。 幸いな事に、私は他グループに負けず劣らず優れたメンバーと終始プロセスを共有することができました。
胡さん、野村さん、幡野さん、松田さん、ありがとうございました。
そしてセミナーに参加された皆さん、デザイナーの肩書きのもと、折角この機に「関わり」を持てた我々です。再会ある際には、楽しい時間の共有をしましょう。


富士写真フイルム 為積大介



デザインってどんな仕事だったかな? 3日間のセミナーを終えて、改めてこんなことを考えてしまいました。
講議ではパッケージデザインだけでなく、幅広い分野のお話を伺いましたが デザインの根底にあるものを共通 して教えて頂いたような気がします。
「発想したものを自分らしさに深めていく」ことが大事だな、と感じました。
演習では短い時間のなか(こんなに短時間で集中したのは久しぶりでした)での  作業でしたが、私達のチームは固定概念に捕われることなくどんなことでも言いや すい雰囲気だったので、柔らかな発想でコンセプトを考えることができました。  出会ったばかりなのに自分の考えを伝えられる空気が自然にできていたことが楽し さに繋がったのだろうと思います。改めてコミュニケーションの大切さを感じました。
3日間はあっという間の慌ただしいスケジュールでしたが、デザイナーはなにをすべきかを常に考えていられた貴重な3日間でした。
何年かたってデザインの根底にあるものを忘れかけてしまったら、またこのセミナ ーに参加させて頂きたいと思います。

     松下電器産業株式会社AVC社 デザインセンター   松島 有紀子



自由な発想を
 デザイナーとして早7年と半年。柔らかい頭と思っていた自分がいかに硬くなって しまっていたかを知るいい機会となりました。
最初の驚きはスケッチをMacで仕上げること。 日頃自分で仕上げをやることが少なく非常に不安でしたが、やってみればなんとかな るものですね。
さて、我らがAチームのまとまりもなかなかのものでした。簡単に紹介しましょう。
親分肌の黒塚さん、マイペースな東川さん、エレベーターにこだわった平田さん、ま とめ役の高砂さん、そして唯一の男性(社員?)の田上。
 Aチームはコンセプト(特にネーミング)にこだわり、ちょっと遅いスタートでし たが時間ぎりぎりでなんとかまとめあげることができました。プレゼン後の感想とし てはガラス瓶にこだわってしまったためにちょっと硬かったかな?といったところも ありますが、各自の満足度はなかなかのものであったとおもいます。

全体を通して、デザイナーは柔らかくなくてはならないとつくづくおもいました。企 業内でそればかりやっていたために、いつのまにか生産性に片寄ったものしか考えら れなくなってしまっていたようです。 また、社外のデザイナーや著名な講師の先生方と接することで、日頃得ることのでき ない新たな発見や、驚きを得ることができました。 一言でいうならば「忘れていた物を思い出したような3日間」でした。


レンゴー株式会社  田上洋輔


自分と同世代のデザイナーがどんな風に仕事をしどんな風に物事を考えているのか? 3日の短い時間ではありましたが、普通に 会社と家との往復では得ることのできない経験ができ、良かったと思っています。
仕事ではコンセプトから考えてデザインをするということが少ないのでグループでコンセプトから考えてデザインをするというのが楽しかったです。
講評で他のグループのプレゼンテーションや 個人の作品も見ることができてとても 勉強になりました。

以前は「ものすごくカッコイイもの」「オシャレなもの」 を作りたいと思っていたのですが、一般的なパッケージ(贈答品、記念物 化粧品など以外)というの「ものすごくいい」とか「ものすごくオシャレ」 なものよりも「ちょっとイイ」もので「消費者にやさしい」ものが売れる デザインなのではないかと最近思っています。 その「ちょっと」加減が結構私には難しく試行錯誤の毎日です。
今回の経験が今後の自分にどのように生かせるかわかりませんが、これからも色々な物をみたり経験したりして より良い物を作りたいと思います。ありがとうございました。


内山ジュンコ