日 時: 平成14年3月8日(金) 9:00〜17:00
会 場: (財)日本産業デザイン振興会会議室
参加者: 47名
担当理事: 池田修一/島崎紘而
教育委員会: 石井浩市/片平直人/古賀龍平/柴崎恵美子/平尾朋子
/松本泉/丸本彰一(敬称略)

●講義1 【流通業界の動向とコンビニエンスストアの商品戦略】
講師:並木雄二氏  有限会社並木経営研究所 代表取締役 
●講義2 【「フラン」「365日のバースデーテディ」の開発経緯とヒットブランドへのプロセス】
講師:片桐裕之氏 明治製菓株式会社 食料商品企画部 課長
●講義3 【私の仕事】
講師:佐藤昭夫氏 有限会社佐藤昭夫デザイン室


  デザインとは、「柄の事?ファッション?」「自分の感覚で格好良いものを作る事」「芸術と似て非なるもの」「対象(相手)がないと始まらない行為」「生活・産業・環境に働きかけて、その改善を図り、豊かな文化を創る行為」「生き甲斐だけではなく、ビジネス」「物事の整理整頓」「引き算と掛け算」
これらは私が今まで、「デザインとは?」と聞かれた時に返答してきた言葉です。大体、何も知らない学生の頃から現在までの推移なのですが、人から言われて共感した言葉もあるので、等身大以上の事も言っているかもしれません。今回デザインマネジメントコースを受講して、流通をふまえた商品戦略から実際デザインに落とすところまで、それぞれ違った立場で関わる三名の講師の方々にお話を伺い、また新たに「売れる仕掛け」と表現できると感じました。それは、制作サイドの現場の声を直接耳にした事で、今までより具体的なイメージとして心に残ったからでしょう。
中でも、まるで無知であった「流通業界の動向とCVSの商品戦略」についての並木氏のお話は、ごく身近にありながら自分の盲点をついた内容でとても印象に残りました。消費者・メーカーの二つの立場はよく取りざたされていますが、商品の売上に最も影響する“売れる店頭を作っている店員”の重要性は、恥ずかしながら今まであまり意識はしていませんでした。その個店の店員やオーナーが独自に歳時テーマを企画していく中で、それに合致する商品アイテムが足りないという問題もこれから商品企画をしていく際のヒントになりそうです。プロダクトアウトでは通用しない時代だからこそ、商品が置かれる売り場や売り方まで総合的に視野に入れ、売れる仕掛けを積極的に作る考え方もやはり改めて必要だと感じました。
そもそも“デザイン”の概念それ自体はシンプルでありながら、人それぞれに経験からくる解釈があるので、一概にこうだ!と言い切れませんが、今回のお話の新しい刺激によって自分の解釈がまた少し広がったので、貴重な経験をさせて頂いたと思っています。

凸版印刷株式会社 和久井 裕史

今回は3人の講師の方の貴重なお話が伺えて、大変有意義なセミナーだった。
それぞれに大変興味深いお話のなかで、流通については特に考えさせられるところがあった。今の自分自身の仕事の関わりから考えると、なかなか意識をしにくい部分であった。関わる仕事の多くが行き着く所でもある。今後観察していくとき今回伺ったことを方法として活用していきたいと思った。
私の場合、通常はデザインという技術を提供するということが主な仕事になっている。その際デザインにおいては、商品を個として捉えていくことになる。しかし、それは過程であるということをはっきりと意識しなければ、企画から流通までの流れのなかにいるということ、売場での面としての視点まで、商品販売に関わるさまざまな必要性で商品を捉えていくことができないと感じた。箱の上だけの考えに終わらない意識をもっていなければならないと改めて感じた。

東日本個人会員 岩田文代

去る3/8に教育委員会による第18回パッケージデザインセミナーが開催されました。今回はマネージメントコースということで、中堅からベテランの方が主に50名近くご参加され盛況な勉強会となりました。
講師には3名のそれぞれ活躍の場を異にする方をお迎えしました。一番目は経営コンサルタントをされている並木雄二講師。量販店やコンビニの最近の取り組み事例や差別化ポイントの解説を交えながら、バイヤーからの視点でパッケージに求められるもの、売れるパッケージのポイントなどをご教示頂きました。お二人目は、明治製菓M食料商品企画部課長 片桐裕之講師。パリ国際食品見本市で金賞を受賞した「フラン」の商品・パッケージ・広告の開発をメインに、メーカーサイドでのモノづくりの難しさそして面白さをお話し頂きました。そして最後に佐藤昭夫デザイン室の佐藤昭夫講師。丸井の広告やパッケージデザインを始めるきっかけとなったキリン「メッツ」など、手がけられた沢山の仕事をデザイナーの視点から解説頂きました。
各講師のお話しの後には質問が絶えず、熱気溢れるセミナーでございました。

教育委員会 平尾朋子


 
並木 雄二氏
(有) 並木経営研究所 代表取締役
 
法政大学大学院 経営学修士(MBA課程)マーケティングコース終了。
1981年、(株)セブン−イレブン・ジャパン入社。スーパーバイザーとして、加盟店の経営指導に従事。単品管理システムやSV強化システムの構築にも携わる。
89年退社。以降経営コンサタントとして、チェーンストア本部とメーカを中心にコンサルティング業務に携わる。チェーン本部の業務改革、SV・BY教育、MD指導、メーカーのチャネル対策、商品開発、マーケティング指導、リテールサポートシステムなどを手掛ける。NHK経済番組などに出演。「コンビニ」「食品商業」「販売革新」(商業界)などに連載中。
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片桐 裕之氏
明治製菓(株) 食料商品企画部 課長
 
昭和32年 東京生まれ

昭和56年 慶応義塾大学法学部卒業

同年  明治製菓株式会社入社
    大阪工場経理、本社経理部財務Gを経て

昭和62年 食料商品企画部
グミ、キャンディー等を担当し、「果汁グミ」「ポイフル」「ひもQ」などの商品を企画し、日本でのグミブームを起こす。「果汁グミ」は各種の賞を受賞した。
また、「ままごとトントン」「クニュ」等のヒット子供商品の企画も行う。

平成 6年 宣伝部
広告製作、タレント全体戦略を担当。98年のフランスの動物と会話のできる少女「ティッピ」を起用した企業CMでは電通賞を受賞。ミルクチョコレート、メルティーキッス他でも各種賞を受賞。

平成10年 食料商品企画部
チョコレートを担当し、マーケティング全般を見ながら「フラン」「365日のバースデーテディ」「ブラック プレシャスカカオ」などの商品企画を行う。

平成12年、フランは毎年フランスで行われている「パリ国際食品見本市」で菓子、パン部門で金賞を受賞。ヨーロッパ圏以外では初めての受賞で、そのデザインが高く評価される。また、国内でもJPC他多数の賞を受賞した。
「365日のバースデーテディ」も食糧新聞の優秀ヒット賞他、各種賞を受賞する。
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佐藤 昭夫氏
(有) 佐藤昭夫デザイン室
 
1942年新潟県生まれ。新潟県立小千谷高校卒業後、ヴィジュアルデザイン研究所にて、基礎デザインを学ぶ。1965年、株式会社デルタモンド入社。1994年、有限会社佐藤昭夫デザイン室を設立。

主な仕事
パッケージ
キリンメッツ/キリンポストウォーター/キリンワインクラブ「ダンス」/キリン一番搾りビール/キリン一番搾り黒生ビール/キリン素材厳選/麒麟 淡麗生/キリン2000年記念セット(2000年、2001年)/宝焼酎「純」/日石三菱オイル/黄桜純米酒「PURE」/キリンオールモルトビール「素材厳選」
広告
73〜91年の丸井の年間キャンペーン、商品、カードなど広告全般/キリンメッツ、キリンライトビール発売時からのキャンペーン/キリントロピカーナ/NTTオリンピックキャンペーン/NTT OCN/日清ラーメン屋さん/東芝家電/トヨタ汎アジア向安全品質キャンペーン/資生堂アクエア/キリンビール車輌マーキング/日本生命/産経新聞/INAX
ロゴマーク、CI
丸井○I○Iマークと赤いカード/丸井「in The ROOM」ロゴマーク、サイン、パッケージ/東芝Rupo/株式会社ムービングのCI/株式会社エイムクリエイツのCI/銀座ヨシノヤのCI
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