●日 時:平成15年3月7日(金)9:50〜17:00
●会 場:(財) 日本産業デザイン振興会 会議室
●出席者:54名 (内訳 会員53名/一般1名)
対 象:デザイン部門のマネージャー、アートディレクター、デザイナー、商品企画開発に携わっている方

○担当理事:松本 泉/桑 和美
○担当委員:石井浩一/伊藤恵子/片平直人/
 古賀龍平/笹原浩造/柴崎恵美子/丸本彰一


21世紀に入って起こった様々な出来事は、私達の常識やパラダイムの転換を引き起こし、「混迷の時代」は加速度を増しているように思われます。デザインはどのようにし社会に貢献していくべきなのでしょうか。
JPDAでは、このような時代に人々の心に訴え、共感を得られるパッケージとは何か、を探っていくセミナー「元気塾」を開催しています。JPDAが42年間蓄積してきたノウハウとネットワークを活かしたセミナーで、今回はデザインマネージメントコースです。


デザインやアートディレション等はよく使われている言葉ですが、デザインマネージメントとはあまり使われていないようです。企業とデザインを経営にどう組み込むかということと、デザインをどう管理していくのか、の2つの意味を含んでいます。このような非常に重要な役割について、実際例の話を聞きながら考えてみるのが、今セミナーのねらいです。


はじめに、コンビニ専用の化粧品としてヒットし、日経BP2002で銀賞を受賞した資生堂・オービットの「化粧惑星」。その商品開発のお話を(株)資生堂の寺西大介氏に伺います。次に、ユニークなグッズや文具を開発されているD−BROS中岡美奈子氏にプロデューサーの立場から、商品の企画制作のお話をしていただきます。最後に、映像作品で海外で数多くの受賞歴をもつ中島信也氏に、商品をいかに演出していくかというお話をしていただきます。


会場の様子


D-BROS製品展示


▲寺西氏
▲中岡氏
▲中島氏


川路理事長挨拶


松本理事長挨拶

寺西大介氏 (株)資生堂
「コンビニ専用化粧品というビジネス、
コンビニで化粧品を買っていただくということ」
1964年生まれ。1986年資生堂に入社、資生堂福島販売(株)に配属、担当業務:化粧品店へのルートセールス。1990年6月資生堂本社第3商品企画部へ異勤。担当業務:商品開発進度管理。1993年6月には商品開発担当に異勤。以降、部署名・担当ブランドは変わるが担当業務は変わらず現在に至る。
【主な担当ブランド】アネッサ(日焼け止め)/ビバーチェ(フレグランス)/ナチュラルズ(自然化化粧品)/化粧惑星(コンビニ化粧品)


中岡美奈子 D-BROS プロデューサー
「雑貨が開発され市場へデビューしていくまで
〜デザイン集団が自ら製品化した商品の生みの苦しさと楽しさ」
1961年東京生まれ。1995年、広告制作・グラフィックデザイン業の(株)ドラフト/宮田識代表が発足したプロダクト開発プロジェクト「D-BROS」のプロデューサーとなる。初年度よりカレンダーを企画販売、以後グラフィックデザインをメインとしたアイテムを多数手がける。
商品としてはADC賞、グッドデザイン特別賞の受賞。近年では店舗開発、販促活動のプロデュースも行う。


中島信也氏 (株)東北新社 取締役 CM本部企画演出部部長
「テレビコマーシャルのデザインとプランディング」
1959年福岡県生まれ。1982年(株)東北新社入社、翌年TVCM演出家としてデビュー。
【主な製作と受賞歴】「日清カップヌードル“hungry?”」カンヌ国際CMフェスティバル グランプリ・金・銀・銅賞(1993、94、95、96)ADC会員賞(1995)/「PARCOグランバザール」ADC賞(1994)/「アリナミンV・シュワちゃん」ACC賞(1992)/「HONDA ステップワゴン」ACC賞(1997)/「ナショナルのあかり」全米放送協会賞グランプリ(2001)


今回、「企画力」と題してパッケージデザインセミナー デザインマネージメントコースを開催いたしました。最初の講師は、資生堂の寺西大介。コンビニ専用化粧品としてヒットしている「化粧惑星」の開発秘話をたいへんクリアーかつ緻密に語っていただきました。
コンビニの商品に携わっておられる方も多かったのか、非常に熱心に講義を受けられているのが印象的でした。次に、D-BROSの中岡美奈子氏に、プロデューサーの立場から見たグッズ類のデザイン開発について語っていただきました。また、数多く作品をお持ちいただき、実際に見たり触れたりすることも出来ました。どの作品もヒューマンなアイデアにあふれており、「元気」をもらった方も多かったのではないでしょうか。最後は、東北新社の中島信也氏にTVCM制作のお話をしていただきました。ジャンルこそ異なりますがクリエイターとしての考え方、スタッフとのかかわり方など得るものが多かったと思います。氏の軽妙な語り口が、ともすれば、疲れ気味になりがちな最後の講義をリラックスしたものにしていました。
セミナーの評価は非常に好評でした。また、定員を超える52名もの方々にご参加いただき、問題なく終えることができました。


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