第21回パッケージデザインセミナー
アートディレクターコース
「佐藤卓のワークショップ」

□開催日時: 平成15年8月21日(木)・22日(金)
□会場: 日本橋 ディックビル
□参加者: 38名(内訳:会員37名/一般1名)
□担当理事: 松本 泉/桑 和美
教育委員会:石井浩一/伊藤恵子/片平直人/古賀龍平/笹原浩造/柴崎恵美子/丸本彰一
□理事報告 担当理事:桑 和美

第21回パッケージデザインセミナー アートディレクターコースは、講師に佐藤卓氏を迎え開催されました。以前より講師希望の多かった氏のワークショップということで、締切り以前に定員以上の申し込みがあり、講師と演習方法などで、数度の調整の未、幸いにも全員受け入れることができました。
初日はキーワード「メタファー」で制作をとおしての講義で解説していただき、午後から演習に入りました。3〜4人の12チームに、別個のパッケージ商品がテーマとして与えられ、メタファー手法を応用しリニューアル提案をしてもらおうという課題でした。佐藤氏が各チームを巡回してアイデア検討、方向付けに熱心に取り組んで下さいました。翌日のB全ボードにまとめたプレゼンテーションでは、講師、委員も高評価の思考の飛躍、デザイン提案が見られ大きな成果を得たと思います。懇親会での和やかな交流の印象からも、参加者の満足度の高さが感じられました。収支の好結果は今回のセミナー方式を「実験」と受け止め快く引き受けて下さった講師と、ディックビルの広い会議室を無償で貸して下さった大日本インキ化学工業株式会社のご好意のたまものと考えています。


講師プロフィール

佐藤 卓氏

1955年東京生まれ
1979年東京芸術大学デザイン科卒業
1981年同大学院修了
以後、グラフィックデザインを中心に商品開発、パッケージデザイン、プロダクトデザイン、ブランディング等の幅広い領域で活動中。

主な仕事として、「ニッカ・ピュアモルト」「ロッテ・クールミントガム」「ロッテ・キシリトールガム」「大正製薬ゼナ」「RMKスキンケアシリーズ」「明治おいしい牛乳」等の商品デザインを手掛けるほか、2000年度「ADC年鑑」及び「ADC展」アートディレクション等のグラフィックデザイン、「TOYOTA・VISTA」「BS朝日」等のVIデザイン、NHK子供番組「にほんごであそぼ」のアートディレクション、大量生産品をデザインの視点で解剖する「デザインの解剖」プロジェクトなどがある。

主な受賞
東京ADC賞、毎日デザイン賞、JAGDA新人賞、東京TDC銅賞、ニューヨークADC銀賞、日本パッケージデザイン大賞金賞、Gマーク金賞、デザインフォーラム金賞等

所属
東京ADC、東京TDC、JAGDA、日本デザインコミッティー、AGI会員
 


□感想

●(有)小川裕子デザイン:小倉良子

 第一線で御活躍の佐藤さんの講議 + 様々な企業・事務所から参加された人達とのグループ演習と、大変有意義な2日間でした。
 商品と人との関係、人と人との共有イメージ・意識のインプット/アウトプットのお話、そして1デザイナーたる自分に課せられた様々な責任―などなど、今日のワークショップを通じて沢山の事を学べたと思いました。
 とんがったものを作るのがデザイナーという誤解もまだまだありますが、そうでなく、まっとうな(?)モノづくりが出来るのが本当のデザイナーというものだと再認識しました。
「世のため人のため」というと大げさですが、少しでもまっとうなモノづくりをこれからも続けていきたいと思います。

●ユニ・チャーム(株):佐藤加代子
Tアートディレクターコース・佐藤 卓のワークショップUに参加して

今回のアートディレクターコースは、待ちに待った佐藤卓氏の講義という事で、参加するのを楽しみにしておりました。期待通りとても興味深い内容で、非常に明快なコンセプト・的確なビジュアル表現と、佐藤氏の作品を通しTアートディレクションとはUという事を楽しく学べた刺激的な2日間でした。
その中でも特に、与えられた制約に囚われず、その壁を越える手段を探るというお話から、説得力のある強いコンセプトは人を動かし、制約さえも覆す力があるのだと強い感銘を受けました。
グループ演習では様々なアイディアに触れ、思いもよらぬ意見に、何時の間にか頭が固くなっているな・・・と気付かされる事もありました。とても実り多いセミナーであったと思います。ぜひ、今回学んだ事を日々の業務の中に生かして行きたいと思います。ありがとうございました。

● (株)アイディーエイ:原 智美

今回の2日間は、とても刺激的で色々な事を学べたのと同時に、多くの事を「気づかされた」2日間でもありました。忙しい毎日の中で、本当は足を止めてじっくり考えてみたり疑問を持つ事をしなくてはいけないのに、その行為を忘れていたように思います。「メタファーを見つける発想法」も、自分を含む周りに目を向け、いかに多くの「気付き」が出来るかどうかで、それは「気遣い」にも繋がってきます。周りをきちんと見つめて、的確なコミュニケーションと、ちょっとしたエッセンス(気遣いの気持ち)が出来る様に、今回のセミナーを活かしたいです。また、他の参加者のアイディアや考えもとても勉強になりました。ありがとうございました。

●グリーンハウスデザイン(有):村上 芳

佐藤氏の講演で会場内は冷夏を吹き飛ばす程の熱気に包まれていました。午後からは既存商品のリニューアルを「メタファーを見つける発想法」によりデザインする演習に入りました。はじめは取りつく島もないように感じられましたが、商品と対峙し、思い付くままキーワードを書き出して行く内に、そのものの裏に隠れている本質が浮上して来ました。この日初めて会った人と限られた時間でデザインしていくプロセスはまるでジャズのジャムセッションのようにわくわくしたものでした。講評では佐藤氏が12グループそれぞれのキラッと光る原石に磨きをかけて下さり、素晴しいジュエリーBOXとなりました。氏の締めの言葉「デザイナーは医者であれ!」の言葉がずしりと心に響きました。

●(株)資生堂 パッケージ制作部:村田一平

デザインの過程において、アイデアの強さと表現の明快さが、いかに重要かということを、佐藤先生のお話を通じて本当に実感することができた。
当たり前とされているイメージを一度忘れ、デザインの軸となるイメージを他の世界から持ってくる先生の手法はとても新鮮で、目の前のことだけでデザインを組み立てがちな自分にとって、大変勉強になるワークショップとなった。
実践することで理解できたことや、身についたデザイン手法をこれからの力にしようと思う。
佐藤先生をはじめ、皆様どうもありがとうございました。



会場

実習風景

実習風景

実習風景

実習風景

総評

懇親会

懇親会


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