【理事報告】
第24回パッケージデザインセミナーは「コンセプトの力」というテーマで、DICビルの会議室をお借りしての開催となった。午前の講義は、花王株式会社でヘアケアブランドマネージャーを担当されている深澤勝義氏に、大ヒットとなった「アジエンス」の誕生秘話について伺った。現状分析からコンセプト立案、パッケージデザイン、CF制作まで含めた、幅広く緻密な講義に圧倒された。
午後の講義は、ヤマハ株式会社デザイン研究所の峯郁郎氏から始まった。「お客様はすべてプレイヤーである」という基本理念に基づいた楽器のデザインコンセプト、さらには楽器を弾く人の側にいる人のために、というコンセプトでデザインされたサイレントシリーズのお話など、本当に素晴らしい会社であると痛感した。バイオリンのミニライブもあり、ひとときの清涼剤のような時間だった。
最後の講義は株式会社博報堂のアートディレクターである佐野研二郎氏に、「TBS」「ラ王」「日産MURANO」「フランフラン」「ラフォーレ」などの実例を通して、氏の仕事のプロセスをレクチャーしていただいた。「広告には誰も期待していない」という前提のもと、世の中を楽しくするというコンセプトでの仕事の数々は、まさに「元気の出る」セミナーだったといえよう。
それぞれの講義がいかにすばらしかったかは、アンケートの結果が物語っているが、正直もっとも元気をもらったのは、われわれ教育委員会のスタッフではなかったかと思う。唯一、機材トラブルに泣かされたことが残念な点。以後のための反省としたい。 |