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「現代美術二等兵の駄美術とデザイン」レポート
新年交流会(西日本委員会)

開催日時:平成30年2月16日(金) ワークショップ:14:00~/講演:17:00〜/交流会:18:30~21:00
開催場所:メビック扇町3階交流スペース3

 

共に大阪出身のふじわらかつひと氏と籠谷シェーン氏のユニットによる唯一無二な創作活動、その源流は、25年以上遡ります。当時、美術の世界で一つの主流であったコンセプチュアルアートのようにお堅いものではなく、関西弁でいうところの「いちびっている」感じでウケたら嬉しい、楽しいものを創りたい、そんな創作意欲から生まれたとのこと。二等兵のお二人から、駄美術=駄菓子のようなもので、どこか懐かしく、クスッとおかしい駄菓子のような作品、なんでもアリの芸術だ、と説明いただきました。多くの駄美術な作品を囲みながらの説明はとてもわかりやすく、ぐいぐいと惹き込まれていきました。

 創作活動は、お二人それぞれが好きなものを創ることが基本であるが、大型制作や現代美術二等兵への依頼となれば協同制作もするとのこと。お二人共に本業があり、その中での創作活動は夜、家族が寝静まってから。正に寝る間も惜しんで、誰かの気持ちを少し楽しくする、喜んでもらう、ただそれだけのために妄想を繰り返す。その心は?との問いには、今でいうところの、インスタグラムのいいね!をたくさんもらいたい気持ちのようなことを20数年前からやってきた、ウケたら嬉しい、をずっと繰り返してきている。今のネット社会に見られるように人を非難するようなことばかりではなく、誰もキズつかず、けれど世の中にはもっともっと面白いことがある、アタマの中は自由なんだ、少しでも楽しんでもらいたい、そんな暖かい心で創られていることが伝わる作品ばかりでした。
また、お二人のデッサン力、観察力も凄いものがあり、ふじわらさんは玩具メーカーのフィギュアのモデル制作をされているのですが、その制作工程は、まず骨を作ることから始めるとのことで、その上に筋肉を付けていって、となる。やっていることは至って当たり前のことなのですが、その当たり前が生み出すフィギュアは全ての形状・部分がとても自然でリアルであり、真に迫って迫力が出ていました。名付けて“真骨頂製法”とのことです。こけしアレイやガチャガチャなど商品化されたものも多く、世の中の癒しになっています。

 本物であり、本気であり、本質を突いている、だからこそ、人に伝わるんだと感じました。私たちのパッケージデザインにも通じることであり、大切な気付きをいただきました。正にあっという間に1時間半の講演は終わりを迎えていましたが、ずっと笑いの絶えない時間は、新年を迎えるに相応しい喜ばしい時間でした。
二等兵のお二人はもちろん、東京から伊藤副理事長、渡邉事務局長、金沢から畝野理事にも参加いただき、交流会も新年らしく、笑いの絶えない、そして親戚の寄合いのような雰囲気の中、誰かの今年もJPDAを盛り上げていこう!という声を聞きながら交流を深める楽しい一日となりました。

委員長:松尾政明
委員:三原美奈子, 和田野香恵,富山美紀

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