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APDソウル2015及び海外デザイン事情視察ツアー

視察日程:平成27年5月14日(木)〜16日(土)
視察場所:韓国
参加人数:25名

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1993 年の韓国・ソウルを第1 回として、その後、上海、台北、日本とその年のホスト国にステージを移しながら隔年で開催され、アジアのパッケージデザイン界の一大イベントへと発展した本会議は、20年を経て再び韓国で(14回目)開催されました。

今回の会議は、昨年完成したDDP(東大門デザインプラザ)にて開催されました。現代建築界の巨匠ザハ・ハディッド氏によるミュージアムで、世界のアートやデザインがつまった「世界が集うデザインハブ」として注目を浴びています。APDにふさわしい進化する施設を舞台に会議は開かれました。

内容は、各国地域の最新デザイントレンドについて、JPDA[日本]「日本のパッケージのトレンド」/TPDA[台湾]「海水、山風、都市の人からみる台湾のデザイン」/SPTA[上海]「中国の伝統文化とイメージ」/KPDA[韓国]「コラボレーションデザイン」と題したテーマに添って、プレゼンテーションが行われました。APD AWARDAPD デザイン賞応募作品展)も同時開催されました。また、各国のアピールタイムなどもあり、熱いクリエイティブな交流が新しい価値の発見につながる、意義有る会議となり幕を閉じました。

レポートは今回参加したメンバーの中から、メーカーに在籍するデザイナーと、プロダクションに在籍するデザイナーの2つの報告を掲載します。

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<メーカー在籍デザイナーのレポート>

勢いを感じるデザイン(他国のパッケージデザインを見て「おもしろい!」「初めて見た!」)と、大胆でエネルギッシュな作品を多く見る事ができました。元気があり、且つこれから当分この勢いは止まらないだろうと感じました。それぞれの国の良さがわかり、とても良い体験ができました。

言葉はわからなくても、伝わるデザイン(ハングル語や中国語は一切読めませんが)、良いデザインは文字が読めなくてもしっかりこちらに伝わってくることを改めて実感しました。「きっとこれってこういう商品で、こんなお客さんが買うんだろうな〜」など、ストーリーを想像(妄想?)できるものもあり、大変興味深かったです。文章で説明をしすぎなくても、佇まいから感じとるデザインをつくっていきたいと思いました。

サスティナブル(持続可能性)は弊社でも常に大きな課題としており、大変興味深かったです。具体的な話はありませんでしたが、やはりこのサスティナブルはデザイン界でも重要課題であり、決して無視できないことだと感じました。プラスチックの軽量化など、日頃からインハウスデザイナーとして取り組める事は実行しています。今回の話を聞き、それを逆手にとり新たな価値を見いだし魅力的なデザインに落とし込むことで、ブランドに新しい価値を付加できるのではないかと思いました。

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<プロダクション在籍デザイナーのレポート>

アジアのパッケージデザインの中では、日本が抜き出ているイメージであったが、韓国、台湾、上海のデザインは良いものが多く、日本より良いデザインも見られました。韓国は日本と同様に西洋文化圏のデザインと自国のアイデンティティを合わせていくようなデザインが進んでいました。台湾、上海は伝統文化を大切にし、東洋文化圏のデザイン開発に努めていました。上海のプレゼンテーターのコメントで、「数年前までは韓国、中国で協力をして日本と対抗できるデザインを作り上げていこうと言っていたが、今は日本、韓国、中華圏で東洋文化圏のデザインを作り上げていこう」という発言がとても印象的でした。各国が日本といろいろな意味で肩を並べたというニュアンスが感じ取れました。

また、今回参加した他デザイン会社の方から、仕事の進め方やメーカーの方との仕事の話などを聞けて参考になりました。

こういった他国や他社との交流の機会も会社の成長には必須と感じました。今後も機会があれば若手社員には積極的な参加を促していこうと思います。

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担当委員会:国際交流委員会
担当理事:森 孝幹

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