私たちの周りには、いつもモノがあふれています。そして、その多くが商品という形にパッケージされたモノたちです。「パッケージ」は、製品を社会に送り出し、用途や必要に応じて役立てるための、さまざまな役目を担っています。そのひとつが「容器」としての機能です。商品を量的に単位化し、運搬しやすく保護し、品質を守ります。もうひとつが、コミュニケーションの担い手としての役割です。企業など送り手からのメッセージや商品情報を、使い手である生活者に伝えます。パッケージは製品に「顔」を与え、メッセージを伝え、情報を送る、商品になくてはならない大いなる要素です。
パッケージデザインの定義は、実に多様な側面をもっています。街中で繰り返し目に入るグラフィックデザインでもあり、毎日使うプロダクトデザインでもあり、工業生産品としてインダストリアルデザイン的側面が要求されることもあります。広告のアイコン的役目も担えば、流通のプロセスで商品を守ることもあります。社会や時代を反映する鏡にもなります。そして時には、市場を動かすほどに大きなパワーを発揮することもあります。しかし、何よりも大切な役割は「人と人を繋ぐ」ことだと、私たちは考えます。世の中にデザイン領域は多々ありますが、パッケージデザインほど身近に感じるデザインは他にありません。
社団法人 日本パッケージデザイン協会は、個人会員(パッケージデザイナー)と法人会員(企業)を構成員とする組織です。1960年に設立され、 1981年に社団法人(公益法人)として認可された、日本で唯一のパッケージデザインに関わる民間の団体であり、英文名称をJapan Package Design Association(略称:JPDA)としています。私たちは、会員個々の知識・経験と会員相互の活発な交流と情報の蓄積をベースに、パッケージデザインの向上・普及及び啓蒙を図りながら、生活文化を豊かにし、産業の発展に寄与することを目的に活動しています。
パッケージは、生産され、流通し、購入され、使われ、廃棄され、再生される、そのサイクル全てに深く関わっています。パッケージデザインに携わる私たちは、そのあらゆるプロセスにおいて、「果たしてパッケージに何ができるのか」と自らに問いかけ続けながら活動しています。そのテーマのひとつが「人へのやさしさ」と「地球環境への配慮」です。JPDA は、生活者のもっとも身近にあるデザインの団体として、「人と人」「人と企業」「人とモノ」を繋ぐために、その可能性を探求し、具体的な活動へと積極的に展開しています。