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【情報の森】よもやま話

調査研究委員会が取り組んできたテーマやパッケージ、
デザインについての、あんな気づき、こんな気づき

東京都内の階段と手すりについて 2

東京都内の階段と手すりについてをアップさせていただいて1年が経ちました、
その第2弾として、さらに奇妙な手すりを紹介します。
ケース1:都内の住宅街にあるデザイン会社(自社ビル)入り口の階段です、
来訪者は、この階段を上がってオフィスに入ります。異様に細い手すりは、直径で15mm
程度です、見るからに心細いこの手すりは、握ってみても心もとない不安感があり、
手すりとしての機能は充していません。なぜ、こんな形の手すりが存在するのか?
施主に聞いてみました、ちなみに施主はデザイン会社の社長さんでデザイナーさんです。
このビルをデザインしたのは彼ですが、外観も内装もデザインオフィスらしいカッコイイ建物です。
それにしても、「この手すりはお粗末だ」と進言してしまいました。
事情を聞くと、そもそも設計時点で手すりを付ける計画は無かったとのこと、
後から付けたそうです、取り敢えず付いていればいいと考えてこの様になったとのことです。
完成後、父君が訪れた時、「なんだこの手すりは、全然役に立っていない」と叱られたそうです。
私も実際使ってみて、階段を上るのに難儀な思いをしました。ちなみにベストな太さは2.8~3.5mm
と言われています。建築上は取り付けなければならない規則はないようです。(2000年以前の建築について)

 

●ケース1:
異様に手すりが細いタイプ
取り敢えず、付いているという感じ

 


ケース2:コーヒーショップ店内の1階から2階に上がる階段の手すりです。
この手すりは、丁度半分くらいの所で切れており、左右にずれています。
下半分は木製の手すりで、上半分は金属製の手すりです。この手すりの問題点は、
途中で切れていること、左右にズレていること、材質が異なることです。
利用する人は、途中でなくなった手すりを探そうと手探りしますが、
次の手すりを探し当てるのは結構な難題です。
探し当てるまでに、戸惑い転ぶ人も出るのではないかと思います。


 

●ケース2-1:
手すりが階段の途中で途切れているタイプ
一瞬、手すりがなくなり戸惑います、
その先の手すりを見つけるのに苦労します。
手すりと階段は連動しているので、
途中で無くなると転びそうになります。

 

●ケース2-2:
この手すりは、制作の意図が解りません。
材質、構造も異なるので、階段の上からと
下から別々に設置されたものと
考えられます。

 

●ケース2-3:
下からの手すりは、最上部の所で
外側にあるガラス板とほぼ接しており
指を挟むこともあります。


このように、利用しない人にとっては関係のない手すり問題ですが、利用する人にとっては事故にも
つながる重要なこととして、認識していただけるとありがたいと思います。

(記:丸本彰一)

>>> 東京都内の階段と手すりについて(2018.1)

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