理事長挨拶

 パッケージの起源は、太古の器や包みなどに遡ることができます。
それらは食料や大切なものを保管したり、祭祀に使われたりと、常に人間の生活とともに発達してきました。
「包む」という漢字は母親のお腹の中にやどる生命を表しています。
大切な命、愛情、真心を「包む」という美意識は、のし紙・水引・風呂敷など、日本独自の包む文化を育てました。
その精神は現代もパッケージデザインの中に受け継がれています。
 
 パッケージデザインは多種多様な商品として、現代の私達の生活に溶け込んでいます。
スーパーやコンビニの中を見回せば、いかに多くのパッケージが存在するかがわかるでしょう。
パッケージデザインはそのあふれるばかりの多様性の中で、商品のメッセージを伝え、イメージを演出し、おいしさや美しさなどの体験を呼び覚ます役割を担っています。
それぞれに工夫が凝らされたパッケージデザインは、我々の生活に豊かさを届けています。
 
 今日、インターネットやAIなどの発達によって、私達の生活や消費スタイル、商品の売り方、あり方が加速度的に変化しようとしています。
また、一層強まるグローバル化の流れの中で、日本の価値を再認識する必要にも迫られています。
このような大きな転換期において、デザインは単なる問題解決の手段ではなく、価値創造の主体として社会の中で力強い存在にならなければいけません。
このような考え方をベースに、今期のJPDAの活動方針を「デザインを強くする」としました。
クリエイティブ/学び/交流/発信の4つの力に着目し、様々な活動を通してパッケージデザインを活性化していきたいと思います。
 
 JPDAの事業活動は、デザインコンペ、年鑑の発行、展覧会やセミナーの開催、調査研究、国内及び国際交流、広報活動など多岐にわたります。
これら事業はすべて、会員の熱意あふれるボランティアによって運営され、会員であるなしにかかわらず、全ての人に開かれています。
パッケージデザインに関心のある方は、是非セミナーやイベントに参加してみてください。普段の生活や仕事ではえられない知識、体験、人とのつながりを得ることができると思います。



公益社団法人 日本パッケージデザイン協会 理事長 伊藤透

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