デザイナーの力を120%引き出し、強いブランドをつくる発注者になる パッケージデザインの学校
パッケージデザインの学校・カリキュラム
<新型コロナウイルスの影響で開催延期となりました>
1日目・6月8日(月)
13:00〜14:30 | 【開校式】 JPDA専務理事 パッケージデザインの学校 校長: 加藤 芳夫 Kato Yoshio |
なぜデザインが重要なのか 〜石器時代から令和まで〜 |
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14:40〜16:10 | チャネル多様化時代のブランディングとパッケージデザイン
講師:宮城 愛彦 |
生活スタイルや販売チャネルが多様化し、ブランドやパッケージの役割も変化しています。本講座では、「ブランドとは何か」といった基礎知識から、世界の様々な成長企業を支えるブランディングメソッドや、効果的なパッケージデザイン開発の手法まで、事例を交えてご紹介します。 |
【フレーム:B】パッケージデザインとブランディング 【フレーム:C】デザインの説明 |
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16:20〜17:50 | 美しい生活文化と、商品デザイン
講師:信藤 洋二 |
パッケージデザインには、日常に欠かせない商品を提供する機能性とともに、豊かな生活をつくる審美性が求められる。この講座では、豊かな生活のためにデザインができることは何か?について、資生堂の事例を紹介しながら受講者へ考えるきっかけを提供します。 いまから100年前、資生堂の初代社長福原信三は、まだ貧しかった日本に豊かな文化を育みたいと考え、ものづくりの中心となる意匠部と試験室を設ける。以来、新商品には、独自の書体や生命力にあふれる唐草模様が取り入れられた。とりわけ、資生堂の唐草模様は、地域や世紀を超越した根源的な形態の美しさと、その限りないバリエーションによって、「資生堂のポリシーとしての精神的なものにまで高められた存在」と考えられるまで価値を高めて来た。事業が多角化しようとも、信三が芸術やデザインに力を注ぐことを継続したのは、「主観と客観の合一」を目指したからであり、個々の商品のみならずブランドとしての持続性に着目したからに他ならない。 予測が困難な現代社会においても、生活者に自分らしく豊かで美しい暮らしを提供するためには、商品・ブランドと生活者をつなぐ翻訳作業が必要だ。資生堂では、デザイナーの観察力と可視化する能力を活かしながら、製品やサービスのデザイン文脈を推敲している。このためには、デザイナー達が生活者に近い立場で対話とプロトタイピングを繰り返しており、独自のデザインイノベーションのプロセスや、プロジェクトから得た学びを紹介します。 |
【フレーム:B】デザイン開発のプロセス |
2日目・6月9日(火)
10:00〜12:00 | 商品デザインの価値・秘密発見
講師:加藤 芳夫 |
デザインのコンストラクション⇒課題発見⇒評価をワークショップを通じて学び、デザインの課題とデザイン評価、デザイン発想や創造のコツを学びます。いま市場で売られている商品のデザインは、売ろうとしている会社の考え方を塊にしたものです。その会社の創業からの精神や、お客様に共感を得ようとする姿勢、企て、美意識などや、その企業価値をも包含したものになっています。今回のワークショップでは、商品のデザインの意図をとりだす、デコンストラクションをグループで作業をしていただきます。表現されたデザインの構造、仕組みを解体することで、創りの秘密発見につながります。日頃の仕事に生かされる価値を発見できる時間になることでしょう。 |
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【フレーム:C】客観的なデザインの評価/デザインの説明 | ||
13:00〜14:30 | 発注者が知っておくべきデザイン基礎知識と用語
講師:福井 政弘 |
商品コンセプト〜包装形態の検討〜グラフィックの制作、というパッケージ開発の流れにそって、事例を踏まえながらデザインに必要な基礎知識を学びます。 紙器、軟包装などのコンストラクションの用語から、グラフィックデザインに関わるシズル撮影、カンプ、リアルイラスト、AIファイルなどデザイン開発に必要な一通りのデザイン用語をお話いただきます。 |
【フレーム:B】デザインの知識・用語 | ||
14:40〜16:10 | デザインで問題解決をする ~商品の本質をつかむ~講師:梅原 真 Umebara Makoto |
デザインのチカラで数多くの生産者の商品をヒットさせてきた梅原氏。梅原氏の仕事から、どうすれば魅力あるコンセプトが作れるのか、生産者オーナーにどうデザインの価値を伝えるのかをお話しいただく予定です。 |
【フレーム:A】デザインによる問題解決 【フレーム:C】デザインの説明 |
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16:20〜17:50 | オリエンテーションとリサーチと契約講師:小川 亮 Ogawa Makoto |
オリエンテーションに必要な14項目を学ぶとともに、自社のオリエンテーションシートを考えていただきます。またマーケティングリサーチの上手な使い方、デザイン会社との契約書についても実践的に理解を深めることができます。 |
【フレーム:A】オリエンテーションシートの作り方 【フレーム:C】客観的なデザインの評価 |
3日目・6月30日(火)
13:00〜14:30 | デザインの権利と侵害
講師:松井 宏記 |
人の権利を侵害しないように、そして自分の権利を守れるようにデザイン制作、運用に必要とされる法律を事例を踏まえてご紹介いただきます。 |
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【フレーム:B】デザインに関わる法律/意匠権、権利侵害、効果的な権利取得について | ||
14:40〜17:50 | コンセプトとは何か? 【ワークショップ】講師:藤田 芳康 Fujita Yoshiyasu |
コンセプト、コンセプトと日頃から口にしていても、コンセプトとは何かを本当にわかっている人は果たして何人いるのでしょう?商品開発にしろ、パッケージデザインにしろ、ネーミングにしろ、広告にしろ、すべての出発点はコンセプト。なのにコンセプトの真の意味を知らずにいたのでは本末転倒、七転八倒の苦しみを抱えるしかありません。この講座ではコンセプトの本質をわかりやすく学びながら、全員参加型のワークショップを通してコンセプト・メーキングの思考を身につけていきます。日頃の仕事がどうもうまくいかないなと悩んでいるあなた。目からウロコが二枚ほど落ちれば、今までわからなかった何かがきっと見えてくることでしょう。 |
【フレーム:A】ヒットを生み出すコンセプトとデザイン開発 【ワークショップ形式によるアイデア創出プロセス】 |
4日目・7月1日(水)
10:00〜12:00 | オリエンテーションとデザイン開発
講師:松田 徳巳 + 戸田 愛子 |
メーカーのデザイナーは何者なのか?その役割とはなんでしょう? デザイナーでありながら実制作は社外デザイナーに委託することが多々あります。もちろん私たちは単なる発注者ではありませんし、デザインオリエンもまた単なる「発注」ではありません。 トップ、クリニカ、キレイキレイなどライオンには数十年に亘って育ててきたブランドがあります。「なじみ」はどう作られるのか?本講座では長年のライオンでの知見から学んだインハウスデザイナーの役割とその存在意義、オリエンテーションのテクニックとディレクションについてお話しします。 デザイン開発事例としてフローと共に実際のオリエン内容とアウトプットを提示しデザイン担当者が当時の想いを語ります。 後半はご参加の皆様と一緒にオリエンテーションとデザイン開発についてディスカッションさせていただきたいと考えています。 |
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【フレーム:A】事例に学ぶオリエンテーションの実践 【フレーム:B】デザイン開発のプロセス |
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13:00〜14:30 | 思いが伝わる! デザイン依頼の方法講師:三原 美奈子 Mihara Minako |
デザイナーの立場から、発注者が依頼時に準備しておくべきこと、考慮すべきポイントをわかりやすく説明します。実はデザインは受注より発注の方が難しい!これまで、思ったものが出来上がらなかったのは発注の方法に問題があったからかもしれません。相手に伝わるデザインの発注方法から、初回デザインアップまでの期間、お金の話はいつする?等、デザイン依頼の疑問に答えます。 |
【フレーム:A】オリエンテーションシートの作り方 【フレーム:B】デザインの価格 |
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14:40〜16:10 | おいしくて美しいデザインの作り方
講師:小川 裕子 |
おいしいとは何か、美しいとは何か、第一線で活躍するデザイナーの立場から制作のプロセスや「何を大事にすべきか」といったことを事例を通じてご紹介いただきます。 |
【フレーム:B】デザイン開発のプロセス 【フレーム:C】デザイナーとのコミュニケーション |
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16:20〜17:50 | デザイナーが語るうまいデザイナーの使い方
講師:牛島 志津子 + 小川 裕子 + |
「どうして伝わらなかったのだろう?」出来上がったデザイン案を見て、デザイナーと意思疎通がうまく図れなかった経験、ありませんか?経験豊富なデザイナーが、デザイナーの能力とモチベーションを引き出す、コミュニケーションの工夫をパネルディスカッション形式で語ります。 |
【フレーム:C】デザイナーとのコミュニケーション |
5日目・7月16日(木)
13:00〜14:30 | 個性を楽しむ
講師:小板橋 基希 |
風土、文化、会社、商品、それぞれが持つ個性を発見し、カタチや言葉を考えていくと、面白いデザインが見えてくるかもしれない。これまで手がけた事例を紹介しながら、デザインやブランドづくりについての可能性を探ります。 |
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【フレーム:B】パッケージデザインとブランディング | ||
14:40〜16:10 | 印刷・容器・包装とデザインの基礎
講師:中越 出 |
デザインを実現していくために必要な印刷、容器、素材といった包装に関わる基礎的な知識についてお話いただきます。「できること」と「できないこと」を事前に知っておくことで、デザインから生産の流れに無駄がなくなります。 |
【フレーム:B】包装・印刷・加工 | ||
16:20〜17:50 | 食品のパッケージデザインに大切だと思ったこと
講師:山下 秀俊 |
食品のパッケージデザインに長く関わり、何が大切だと思ったか、何がよくないと思ったか。デザイン開発のプロセスを交えながら、クリエイティブする上で必要なこと、外部スタッフとの関係、社内の調整、印刷の進め方等、製品魅力をお客様にお伝えするために感じた数々をお話しします。 |
【フレーム:C】デザイナーとのコミュニケーション/デザインの説明 【フレーム:B】デザイン開発のプロセス |
6日目・7月17日(金)
10:00〜12:00 | 面白いコンセプト 面白いデザインとは? ~深いインサイト 驚くアイデアはどう作られるのか?~講師:水口 洋二 Minakuchi Yoji |
面白い事には構造があります。勢いで創り出す一発芸ではありません。 誰もが面白いと確信できるアイデアやコンセプトをどのように作るのか? 実際の開発事例を交えて、デザイン開発のヒントを話します。 |
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【フレーム:A】ヒットを生み出すコンセプトとデザイン開発 【フレーム:B】デザイン開発のプロセス |
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13:00〜14:30 | デザイナーとのコミュニケーションで大切なこと
講師:本間 昌平 + 井田 紀美子 |
デザイン開発プロセスで生じる、社内外とのコミュニケーション。よりよいデザインを生み出すデザイナーとのコミュニケーション、社内関係者や決裁者を説得する際に心がけていることなど、明治の事例を交えながら、ご紹介いただきます。明日から使えるヒントを見つけてみてください。 |
【フレーム:C】デザイナーとのコミュニケーション/デザインの説明 | ||
14:40〜16:10 | 「デザインお悩み相談室」 【特別ワークショップ】講師:加藤 芳夫 + 水口 洋二 + 本間 昌平 Kato Yoshio Minakuchi Yoji Honma Shouhei |
デザインに関する普段の悩みを業界の先輩がお答えします。 社内ではなかなか相談することができない方もこの機会にどんどん質問をぶつけてみてください。 |
【コンセプト・オリエンテーションの改善ヒント】 【デザイナーとのコミュニケーションの工夫】 【社内ステークホルダーを説得する知恵】 |
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16:20〜17:50 | 修了式 | パッケージデザインの力とは ご挨拶:伊藤 透(日本パッケージデザイン協会 理事長) Ito Toru 加藤 芳夫(パッケージデザインの学校 校長) Kato Yoshio 司 会:小川 亮 Ogawa Makoto |
- 講座内容は変更になることがあります。