アカデミーボックス

JPDA学生賞2024

ワークショップ -2〈関西学院大学〉

2024.6.13 JPDA学生コンペ委員

6月13日、関西学院大学 神戸三田キャンパスにて約50名の学生の皆さまに参加いただき、3時間ほどのパッケージデザインのワークショップを行いました。
当取り組みには以前からご協力いただいており、有難いことに昨年に引き続き今年も参加してくれたという学生さんも数名いらっしゃいました。

まずはじめに、委員の自己紹介と、JPDAや学生賞についての説明を行いました。普段から店頭でよく見かけるあのパッケージが委員の作品だと紹介され、一気に皆さんが引き込まれていくのが分かります。

次に、各自が選び持ってきた「良いと思うパッケージ」「悪いと思うパッケージ」について、6人で1グループを作りディスカッション。ざっくばらんに意見を出し合うことで、ワークショップを始める前にみんなで頭を柔らかくしていきます。

その後休憩を挟んだのですが、委員の作品を並べたテーブルへ学生さんたちが吸い寄せられるように集まりだし、自然と作品についての質問タイムがスタート。委員たちは日頃プロとしてデザイン業界の第一線に立つ方ばかり。ここでしか聞けない貴重な制作の裏話に盛り上がりました。

そしていよいよ、作業開始!「マンダラート」という方法を使い、今年のテーマである「かわる」のキーワードから、異なるキーワードをどんどん連想し言葉を広げていきます。「考えずに瞬発力!」手が止まってしまう生徒さんへは、委員からのアドバイスが飛びます。アイデア出しは、考え込まずにどんどん思いついたものを挙げていくのがコツです。

そうして「かわる」から連想して出たワードを掛け合わせ、製品とそのパッケージまで、それぞれがイメージをふくらましスケッチで表現してみます。
が、このフェーズが皆さん最も苦戦されたのではないでしょうか。ワードからパッケージへ結びつけることが難しい!

行き詰まり悩んでいる学生さんたちには、委員の4名とゼミの津田先生、山田先生とで各テーブルを回りサポートをしていきます。グループ内では途中経過として、スケッチの発表と意見交換の時間を挟みました。すると周りの仲間たちのアドバイスでひらめきや新たなアイデアが浮かび、筆が進み出す人、今より精度を上げていく人、どんどん作品がブラッシュアップされていきます。異なる視点や考えを交換をすることで、自分では見えていなかったことに気付けるというところがグループワークの醍醐味ですね。

その後、スケッチを清書し、いよいよ講評の時間です。グループごとに、代表の2名が自分の考えた商品とパッケージについて発表してくれました。

皆さん、思い思いのコンセプトがデザインにしっかりと落とし込まれており、堂々としたプレゼンテーション。
委員からは、マーケティング・ブランディング・印刷加工・店頭に強いパッケージなど、様々な視点からのアドバイスが投げかけられました。
秀逸なネーミングのものやちょっと笑ってしまうアイデアなど、学生ならではの柔軟でユニークな作品も多く、予定時間を延長してしまうほど盛り上がった発表となりました。

なかなか思い通りにいかず悩んでいた学生さんも、最後には形となりとてもいい笑顔でワークショップを終えられていたのが印象的です。あっという間の時間でしたが、今日のワークショップが皆さんのパッケージへの興味や関心をさらに広げ、学生賞のエントリーへ繋がれば幸いです。

津田先生、山田先生、関西学院大学の生徒の皆さま、ご協力ありがとうございました!

(JPDAメンバー 森・松尾・山口・福田)

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