JPDA学生賞2025
ワークショップ -6〈穴吹ビジネス専門学校〉
2025.5.21 JPDA学生コンペ委員
5月21日(水)、前日の広島から福山市へ移動し、穴吹ビジネス専門学校でワークショップを実施しました。こちらは広島市の穴吹デザイン専門学校の姉妹校で、昨年に続き2回目の訪問になります。実は福山市は「バラのまち」。ちょうど季節ということもあり、駅前や沿道にはいろいろな種類のバラが咲き誇っていました。
この学校では、地域の印刷会社や紙の商社と連携し、普段から印刷や紙の勉強も積極的に行っているそうです。学生の頃から印刷加工の現場の方からお話を聞けたり、紙の勉強ができるのは羨ましい環境です。学生さんにとっても、企業にとっても良い取り組みだと思いました。壁に張り出されていた印刷の実験のようなポスター(C,M,Y,Kそれぞれで印刷されている)が印象的です。
福山市内が見渡せる8階の教室で、2年生の11名を対象にワークショップが始まりました。
最初にJPDAや学生賞の概要、講師の紹介をし、最後に過去の受賞作品を紹介しました。「2023年には、姉妹校の穴吹デザイン専門学校の学生さんが大賞を受賞しました」と告げると、ぐっと興味が増したようです。これまでの受賞作品とそのコンセプト、審査評まで全てを見ることができる学生賞の公式インスタグラムへのフォローも促しました。
ワークショップは、今年のテーマ「FUN」に基づいてマンダラートでの発想法からスタート。静かな教室に鉛筆で書き進める音が響きます。キーワードからストーリーを作る段階では少し戸惑っていた学生さんもいましたが、すぐに要領を得て、スムーズに進行していました。
続いてはグループでのアイデアの共有です。最初は小声で話していたグループも徐々に盛り上がり、互いにアイデアを分析しあったり、実現可能な方向性を探るなど、楽しく、真面目に取り組んでいました。「FUN」という一つの単語からの発想で、こんなにもバリエーションが出てくるのかと驚きました。短い時間ながらも内容の濃いワークショップになったと思います。
グループでのプレゼンテーションは、それぞれオリジナリティのある着眼点で見応えがありました。アイデアもさることながら、貼箱の提案や構造に凝った紙器などがあり、普段から紙器の印刷加工を勉強をされている成果が出ているように感じます。
最後に、講師陣が持参したパッケージ作品のサンプルを見てもらいました。みなさん興味津々の様子でしたが、ちょっぴりシャイな学生さんが多いのか、打ち解けた頃に時間切れとなり、後ろ髪を引かれつつの終了となりました。
穴吹ビジネス専門学校のみなさま、ありがとうございました。みなさんのご応募を心より楽しみにしています!
(JPDAメンバー 松尾・福田・三原)