JPDA学生賞2025
ワークショップ -13〈東京造形大学〉
2025.6.27(金) JPDA学生コンペ委員
6月27日、東京造形大学 グラフィックデザイン科2〜4年生の学生20名を対象に、JPDA学生賞の紹介およびパッケージデザインのワークショップを開催いたしました。今年はグラフィックデザイン専攻領域の准教授であり、JPDAの会員でもある小玉文先生にご担当いただき、学生賞2025年への応募を今季授業の最終課題としていただきました。
美しい八王子の自然溢れる環境に建つモダンな校舎は、「建築のノーベル賞」とも呼ばれるプリツカー賞を受賞した磯崎新氏による建築。その中は美術・デザインの専門性を支える美しい創造空間が広がっていました。グラフィック棟の掲示板には、学生賞のチラシも掲示してありました。
学生賞の概要説明と講師陣の紹介から始めました。学生賞の説明には、去年造形大学を卒業し、2024年度の審査員特別賞を受賞した吉田愛菜香さんに登壇していただきました。彼女が実際に応募した作品の資料や、授賞式、企業研修、学生賞で培った交流などの体験談は、学生さん達にとって学生賞への応募を自分ごととして感じられる、とても良いプレゼンテーションとなりました。
ワークショップはマンダラートの説明からはじまり、今年のテーマである「FUN」からキーワードを書き出していく個人ワークへ。10分間で8つのマスをキーワードで埋める3ステップで進み、最初は戸惑っていた学生さんもいましたが、順調にマンダラートを埋めていきました。続いてキーワードから、アイデアへ繋がるストーリーを書き出してもらいました。
次はグループワーク。グループの中から皆で一つのアイデアを選び、コンセプトとパッケージデザインのラフスケッチの制作を行いました。キーワードを絞り込むこと、またアイデアを具体的なデザインスケッチに展開することに苦戦しているグループには、講師陣と担当の先生、吉田さんとで各テーブルを巡回し、個別にアドバイスを行いました。短い時間の中でも、アイデアやデザインを誰に届けたいか、シチュエーションなどのテーマを深めながら取り組む姿が印象的でした。
各チームにコンセプトとスケッチをプレゼンテーションしてもらい、講師陣で講評。
生徒さん達の自由な発想をサポートしながら、より明快なメッセージ作りや、商品開発・プロダクトデザインとパッケージデザインの役割分担などもディスカッションできた、有意義なセッションとなりました。
ワークショップ終了後、質疑応答と皆で記念撮影。学生さんたちの、クリエイティブな応募作品が心より楽しみです。東京造形大学の皆様、小玉先生、ご協力ありがとうございました!
(JPDA メンバー 伊藤・東海林)