JPDA学生賞2025
ワークショップ -1〈浜松未来総合専門学校〉
2025.5.12 JPDA学生コンペ委員
5月12日(月)、今期最初のワークショップは浜松市にある浜松未来総合専門学校にて、グラフィックデザイン科の2年生と3年生約40人を対象に3時間のワークショップを行いました。
本学校は今まで学生賞には応募があったものの、ワークショップをするのは今年が初めてです。2025年3月に改修したばかりの校舎もとても綺麗でモダンな印象でした。
始めに学生賞の概要説明を行い、講師の紹介、過去の受賞作品を事例にコンペ応募へのポイントを解説しました。
ひと通りの説明の後はいよいよワークショップ開始です。今年のテーマは「FUN」。例年の通りマンダラートによるキーワード探しからスタートです。ここでは短時間でどこまで「FUN」から言葉を広げられるか、また自分の思い込みを捨ててどこまで自由に発想を広げられるかがポイントです。3マス目になると手がとまってしまう学生には講師陣がそっとアドバイス。発想を広げていきます。
次に各自のキーワードを選んでストーリーを組み立てていく作業。ここに来て慣れてきたせいか皆筆が進みます。読んでみると、そのシーンが思い浮かべられるくらいの文章になっている人が多かったのが驚きでした。
個人ワークの後は、グループでのワーク。各自のストーリーをもとにアイデアを一つにまとめて形にしていきます。各自のストーリーやアイデアをグループ内で発表し合うことで新しい発見もあるのか、活発なブレストが続きアイデアが深まっていきます。ここでは他人のアイデアからヒント得たり自分にはない視点を感じ取ることが大事になります。
後半はストーリーをデザインスケッチに描きおこしていきます。一気に書き上げていくグループもある隣で悩み抜いているグループもあり、笑顔と苦悩が入り乱れながらも一つのアイデアに作り上げていこうとする集中力は印象的でした。
最後にプレゼンテーションと講評会。各グループとも非常に個性的でタイトルの付け方、アイデアスケッチともに楽しんでいる様子が伺えました。コアのアイデアはとても良いけど演出がもう一息(惜しい!)なグループや、最後まで悩み続けてスケッチが進まなかったけれどプレゼンまでにはしっかりと作り込んできたチームなど、皆の底力に感心しきりでした。なによりテーマである「FUN」を自由に解釈して楽しんでいると感じ、応募作品を見るのが楽しみになりました。
加藤先生を始め学校側の取り組み意欲も高く非常にポテンシャルを感じた3時間となりました。皆さんがどんな作品で応募されるのかが非常に楽しみです!
そして何よりパッケージデザインに興味を持っていただけたようで講師陣としては一安心。浜松未来総合専門学校の皆さま、ご協力ありがとうございました!
(JPDAメンバー 渡辺・小川・内田)